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豪ドルの特徴


チャート




・世界の資源消費動向に左右されやすい
・金利が高いのでスワップ運用にオススメ
・新興国に比べて政治・経済が安定

オーストラリアは、旧イギリスの植民地であった国々で
構成する英連邦の一つです。

欧米各国と比較して高い政策金利を維持している特長があります。

オーストラリアの通貨は通称で「オージー」と呼ばれ
高金利通貨として高い人気を得ています。

特に日本はオーストラリアの主要な貿易相手国でもあります。

02年の日豪首脳会談では共同で日豪の創造的パートナーシップを
発表し、2国間の関係性を深めてきました。

個人レベルでも時差もなく渡航の機会も比較的多いことなどから、
親しみやすさも手伝って日本においての豪ドル人気は高まっています。

日本だけではなく、中国などアジア太平洋地域との経済的な結びつきも非常に
強く、中国やASEAN(東南アジア諸国連合)各国の経済成長率を
維持してきました。

この成長を支えるひとつがオーストラリアの豊富な資源です。

代表的なものが、鉄鉱石、石炭、銅などのベースメタルで
天然ガスなども輸出しています。

近年、高騰している金の生産量も中国に次ぐ世界第2となっています。(2016年現在)
金は毎年200トン以上の金生産を誇り、これは世界シェアの10%以上です。

また牛肉や乳製品などの酪農品、小麦といった農産物の輸出国という側面も持っています。

国内経済も市場経済の開放や税法の見直し、インフレ整備などによって
2000年には2%に満たなかったがGDP成長率も年を追うごとに上昇し、金融危機で
落ち込んだ後も、アジア地域の力強い経済回復にも支えられて、県庁な立ち回りを見せています。

今後も資源や農産品の需要は世界的に増えることが予想されます。

事実、商品市場では豪ドルの価値も同じように上昇しています。

それは農産物や原材料といういわゆる一次産品の価格に、豪ドルも
左右されて動くという特徴を持っているからです。

逆に自動車などの工業製品は輸入に頼っているのが現状です。

また干ばつなどの自然環境が、為替相場に影響をおよぼすこともすくなくありません。

中国をはじめとする新興国経済が減速傾向にある2016年現在は、
経済成長が伸び悩み、豪ドル金利も低下傾向にあります。

それでも、先進国の中では金利が高くいためスワップ運用投資などの人気は継続中です。

豪ドルはアジア経済と連動性がある

オーストラリアはアジア地域との結びつきが強いため、
97年にアジアで通貨危機が起こった際にはアジア通貨と一緒に売られました。

このことからもアジア地域の成長鈍化、特に中国の成長鈍化は豪ドルの下落に
結びつく可能性があります。

金融危機による安全資産への回避は豪ドル円も襲いました。

54円まで急落しましたが、09年にいち早くに利上げをおこなったこともあり
次第に値を戻しています。

豪ドル円はクロス円の通貨ペアのため、ドル円(USD/JPY)
と豪ドル(AUD/USD)の両方を見る必要があります。

豪ドル(AUD/USD)は、金融危機で0.60台まで4割下落したが、
再び同レベルへ上昇しました。

オーストラリアの政策金利の推移

国内で短期資金が不足しているため、伝統的に高金利
政策がとられています。

03年からは原油高や穀物価格の急騰で経済成長率が上向き、
豪ドル高にも関わらず、輸出も好調です。金融危機で先進国の低金利
政策が続く中で先駆けて政策金利の引き上げに踏み切っています。

ハイリスクハイリターンの高金利通貨

オーストラリアの経済規模は、カナダの約半分くらいで、通貨の
流通量も決して多いとは言えません。そのため、日本の証券会社が
豪ドル建ての債券を発行するという理由だけで、為替レートが動いてしまうといった
ことがあるぐらいです。

豪ドルは高金利通貨であるため正解の投資家から絶大な人気を得て
いますが、それゆえに政策金利が引き下げられるような場合には、下落要因になります。

好調な経済成長が近年続いていましたが、この成長が鈍化
するようなことになれば、政策金利にも影響を与える可能性があります。
高金利通貨なだけに政策金利の動向は即、為替レートに影響を及ぼすので
取引する際は注意深く観察する必要があります。

豪ドルの運用の注意点

オーストら利は鉄鉱石・石炭・金などの資源輸出が多いため、
鉄鉱石・石炭・金を消費する世界の国々の景気が上向くと、
オーストラリア経済も上向く特徴があります。

なので豪ドル相場の行方を見るうえでは、
輸出が伸びているかどうかが重要な指標のひとつとなります。

とくに中国が最大の貿易相手国であるため、
オーストラリア経済は中国の景気動向の影響を受けやすい特徴があります。

原油・鉄鉱石・金など資源価格の変動も、豪ドル相場を動かす要因となります。

先進国の中では金利が高めなので、
市場が安定しているときには金利のさやを狙った買いが入りやすく、
上昇しやすい傾向があります。

逆に市場が混乱しているときはリスクを避けるため売り傾向になりやすいです。

豪ドルの注意するべき経済指標

<新規雇用者数・失業率>

新規雇用者数は、
新たに雇用された人の数を示し、失業率は
労働力人口に占める完全失業者の割合を示しています。

新規雇用者数・失業率は
オーストラリア統計局が毎月発表する雇用統計です。

オーストラリアは個人消費がGDP (国内総生産) の約5割を占めており、
雇用者数の増加は景気拡大に結び付きやすい特徴があり
雇用統計は非常に重視されています。

<発表時期>
毎月中旬の日本時間10:30ごろ (夏時間は9:30ごろ)

<消費者物価指数 (CPI)>

消費者物価指数 は
消費者が実際に購入する段階での、
商品の小売価格(物価)の変動を表す指数のことです。

オーストラリアの消費者物価指数は
オーストラリア統計局が四半期ごとに発表しています。

オーストラリア準備銀行 (中央銀行) は
年2~3%の物価上昇率(インフレ率)に対して
政府・中央銀行が一定の範囲の目標を定め、
それに収まるように金融政策を実施していて

消費者物価指数がインフレ率を下回ると金融緩和、
上回ると金融引き締めを行う可能性があります。

<発表時期>
1・4・7・10月下旬の日本時間10:30ごろ (夏時間は9:30ごろ)

<中国製造業PMI (購買担当者景気指数)>

購買担当者景気指数とは
原材料や部品の調達を担う人
(購買担当者)に生産や受注、価格動向などを聞き取り、
その結果を指数で示した経済指標のことです。

中国製造業PMI は中国国家統計局による、
中国の製造業の購買担当者に生産意欲などを調査して指数化した景気指標のことで

オーストラリアは中国への輸出依存度が高いことから、
中国製造業PMIの変化は豪ドル相場にも影響することがあります。

<発表時期>
中国製造業PMI:毎月1日ごろ

<中国GDP成長率>

GDP成長率とは
経済成長率 国内総生産(GDP)などで測った
一国の経済規模が一定期間に変化した率のことです。

オーストラリアにとって最大の輸出相手国である
中国のGDP成長率の動向は、
豪ドル相場に影響することがあります。

<発表時期>
4・7・10・1月中旬の日本時間11:00ごろ




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